NHKの大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で源頼朝を演じている大泉洋さんの知名度が上がっています。
その一方で「嫌いになった」との声が高まりつつあります。
その理由は、源頼朝がとても悪い人物として描かれているためです。
大泉洋さんが嫌われるということは、大泉洋さんの演技が巧いということですね。
大泉洋さんが道産子スターになるまで
大泉洋さんは、北海道の出身です。
ご両親は教師で大泉洋さんも幼い頃から真面目な男の子でした。
小学生の時、偶然に落語のカセットを聞いていて落語にハマり、抜群のトークセンスを身に付けたそうです。
またその頃、学校の友達とコントをしていてクラスでは、かなりの人気者でした。
この時からスターになる素質があったのかと思いきや、中学校に入ると「目立つのはカッコ悪い」と思い、静かで目立たない男子だったそうです。
もしかすると思春期に突入したのかも知れませんね。
また、自分から目立つのは好きではないものの誰かに言われたら面白いことをする準備をしていたそうですが「誰も言わないから黙っていた」と語っていました。
そんな大泉洋さんが役者を志したのは大学に入ってからでした。
大学は、札幌市にある私立の大学です。
第一志望の大学に玉砕し、二浪の末「死んでもいい」などと思いつつ入学した大学とのことです。
それでも演劇部に入った大泉洋さんは、やはり明るい性格の持ち主に思えます。
その演劇部で出会った、現在所属しているTEAM NACSの音尾琢真さんは「全く話さず雰囲気の悪い人だった」と語っています。
そんなある日、大泉洋さんがルパン三世の物真似をし、いきなりみんなと仲良くなれたそうです。
何がきっかけになるか、わからないものですね。
大泉洋さんがお茶の間に知られたのは、まだ大学生の時でした。
テレビ出演でしたが北海道限定で放送されているローカル番組です。
軽い雰囲気の若者の巧みな話術のセンスが輝いていたことを覚えています。
この出演をきっかけに北海道では知られる存在となり、クリエイティブオフィスキューに所属することになりました。
既に北海道を拠点として活躍している鈴井貴之さんが代表を務めるプロダクションです。
この時期、紆余曲折を経験したTEAM NACSのメンバーに誘われ演劇活動をしていたので、円満にクリエイティブオフィスキューへ移籍したのでしょうか。
その後は北海道で舞台に出たり、北海道で行われるドラマや映画のエキストラをし、道産子の中ではかなり有名な地元タレントになりました。
全国的な人気者になった今でも、北海道限定で放送されているバラエティーやラジオ番組のレギュラーをしているんですよ。
無名だった頃から支えた地元北海道を大切にしている大泉さん・・お人柄の良さが伝わりますね。
全国区の大泉洋さんが誕生のきっかけ
それまでも北海道で人気があった大泉洋さんが本格的に全国区になったのは2003年、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』で声優として出演したことでした。
クローズアップされたのは大泉洋さんだけでしたが、実はTEAM NACSの安田顕さんも大根の神様役で出演しています。
当時からTEAM NACSが活躍していたことが伺えます。
またこの頃、とんねるずの石橋貴明さんが親しい人に「北海道には面白い役者がいる」と大泉洋さんの話をしていたそうなので、ローカル放送から全国区になるのは時間の問題だったのですね。
大泉洋さんには、かなり早くから全国放送の仕事依頼が舞い込んでいたそうですが「東京の芸能界はすぐに消えてしまう」との理由でなかなか受けなかったそうです。
そんな時、所属事務所の鈴井貴之さんに「大きな船で大海に行くのではなく手漕ぎボートで行けば良いし、漕げなくなったらここへ戻っておいで」と言われて決心をしたそうです。
今では大河ドラマに出演し、放送が終了するとSNSのトレンド入りをするまで有名になった大泉洋さんは、今後も目が離せない俳優です。