日曜日の夕方のテレビと言えば日本テレビの『笑点』という方も多いのではないでしょうか。
そんな『笑点』の人気コーナーにある「大喜利」は老若男女に愛されているコーナーです。
司会者がお題を与え、メンバーが挙手をして答えますがこのメンバー、何方も親しみがある人気者ですが落語においてはとても名高い方々ばかりであるという点も人気の一つです。
そのメンバーの一人に、林家三平さんがいました。(以後三平さんと表記)
他のメンバーに比べるとかなり若かったですが、2022年3月で番組を降板することになりました。
笑点の大喜利メンバーは、長く勤めることでも知られていましたが、三平さんに何があったのでしょうか。
親の代から名門落語家
三平さんは、父親も超絶人気の名高い落語家であることが知られています。
三平さんの父親は、初代・林家三平で「昭和の爆笑王」と謳われた落語家でした。
テレビ番組でまだバラエティーが盛んではなかった頃、時々テレビで流れる明るい番組の中において人々に笑いを与えたことで有名です。
1980年に54歳という若さで亡くなったこともあり、伝説とも言われている人物なのです。
その初代・林家三平の次男が、二代目である現在の三平さんです。
三平さんは、兄も落語家の林家正蔵です。
生まれ時から名門の落語家の家であり兄も落語家であれば、落語に関しては英才教育だったと言えますね。
三平さんは大学生の時に落語家になる決心をし、大学を中退して父親の弟子である林家こん平に弟子入りをしました。
本来は大学を卒業してから弟子入りをするつもりでしたが、父親が亡くなったので「早く一人前になりたかった」ということで時期を早めたそうです。
その時は「林家いっ平」という名前を襲名し、兄の現・林家正蔵が林家三平を名乗っていたため世間では「いっ平」と呼ばれていました。
当時は、有名な父親の後を継承したイメージが強いのは兄の方で三平さんは目立たない存在でした。
そんな中、持ち前の真面目さで頑張り、2002年に真打昇進して外国語で海外に落語を広める活動をしていました。
他の落語家が古典落語を後世に残すべく頑張っている中、三平さんはグローバルな考えを進めていたのですね。
そんな時、2009年に父親の名跡である林家三平を襲名しましたがグローバルな活動があまり知られておらず、また、父親の「林家三平」という名前の存在が大き過ぎて世間からは「何故この人が襲名するの?」と思われていました。
活躍の周知より「親の跡を継いだ」形なのでしょう。
林家三平さん『笑点』参加の経緯
林家三平を襲名した頃、俳優としてドラマ『水戸黄門』に出演しており、その時に知り合った女優の国分佐智子さんと結婚をし、またまた世間を驚かせました。
女性と交際しているイメージが皆無だったようです。
その矢先、2016年5月に『笑点』の大喜利メンバーに抜擢。
これは司会をしていた桂歌丸さんが亡くなり、メンバーの笑福亭昇太さんが司会者に昇格したためメンバーの欠員が生じたためでした。
あまりテレビの露出がない三平さんの登場は意外に感じましたが、落語家の名門家庭の出身であることから、発表を見た笑点ファンにはすんなり受け入れられたように感じます。
大喜利が苦手だった!?笑点降板までの経緯
ところが大喜利メンバーとして登場しても三平さんは、あまり存在感がなく同門である林家たい平さんと絡んでもさほど笑いがとれないことが多く見られました。
笑点のメンバーが新たに加わるのは、司会に抜擢された春風亭昇太郎さんの加入以来10年ぶりだったにも関わらず、新しい風を吹き込む印象がないまま流れていきました。
大喜利は、お題をもらうと素早く考えていち早く手を上げて回答をしますが、三平さんは挙手が遅いことで有名になり、更に回答を噛んでしまい他のメンバーから指摘される場面が多々見受けられていたように思います。
もしかすると、大喜利が苦手だったのかもしれませんね・・・。
ネタとしても他のメンバーのような自虐ネタで会場の笑いを誘うこともなく、奥さんがきれいな女優さんであることから度々いじられていましたが、司会者の春風亭昇太さんが結婚してからは「結婚ネタ」が春風亭さんへ向かい、三平さんが益々目立たなくなってしまった感があります。
大喜利で両隣に座っている林家喜久翁さんや三遊亭円楽さんからは「つまらない」と評価されていましたが、センスの問題なのでしょうか。
そんな中、2021年12月にエンディングで三平さん本人が「スキルを磨き直す」ことを理由に上げて年内でメンバーを降板すると発表し、12月26日の放送を最後に降板となりました。
三平さん本人の「都合」での降板とされていますが、「笑点」ファンや周囲の人々は「面白く出来ないから辞めたのでは?」とさえ噂されています。
生まれながらにして天才「初代・林家三平の息子」として過ごしてきた二代目・三平さん、今後は真面目な性格で日本の伝統文化である落語を頑張って頂きたいですね。