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ロシアのウクライナ侵攻ー核兵器使用の可能性に迫る

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ロシアのウクライナ侵攻開始から一か月が過ぎた今、戦闘はいまだに激しく、ロシア軍の無慈悲な攻撃によって大勢の一般市民が命を落としています。

果たしてロシアが核兵器を使ってしまう可能性はあるのか、ヒロシマ・ナガサキの惨劇を繰り返してしまうのか、世界中の人々がロシアの動向に目を光らせている中、ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は、核兵器の使用に関して、「我が国の存亡に関わる脅威があれば、あり得る」と言い切りました。

そこで今回は、ロシアが核兵器使用に踏み切った場合、世界はどうなってしまうのか、再び世界的な核戦争が勃発してしまうのか、見ていこうと思います。

目次

ロシアが持つ核兵器の数々、最大威力はヒロシマの「3300倍」

ロシアの核兵器保有数は6,225個だといわれていて、アメリカを抜いて世界一位の保有数です。

アメリカは5,550個保有していると言われているので、どれだけロシアの軍事力がどれだけ強大か分かるでしょう。

ただ、ロシアがウクライナ侵攻を始めてから、国内で様々な形での情報統制がされているように、ロシアは決して情報にオープンな国とは言えません。

そのため、ロシアが核兵器をどれほど持っているのか正確な数は公表されておらず、定かではないのです。

しかし近年、ロシアの持つ核兵器の中でも最大の威力を持つ「ツァーリ・ボンバー」という核兵器が公開されました。

この爆弾は水素爆弾、一般的に原子爆弾の800倍の威力を持つといわれているものです。

広島・長崎での原爆投下後の惨状をよく知っている日本人からすれば、あれの800倍と言われると、恐ろしさに血の気が引きますよね。

この「ツァーリ・ボンバー」で冷戦期に核実験を行ったところ、なんと威力は広島に落とされた原爆「リトルボーイ」の3,300倍だったといいます。

この実験で「ツァーリ・ボンバー」は使い果たしてしまい、残っていないといいますが、これと同程度の破壊力を持つ核兵器を、ロシアが新たに作っていないとも言い切れません。

どちらにせよ、これほど危険なものを作ることができる技術をロシアが持っていることは確かですから、ウクライナ侵攻で核兵器使用に踏み切れば、より多くの市民に死傷者がでることは間違いないでしょう。

さらに、アメリカなどの西側諸国がこれに応戦すれば、第二次世界大戦時に使われたものよりもはるかに残虐な兵器を使った凄惨な戦争になりかねなません。

核戦争の危険がもう身近に迫っているということを、理解しておくべきです。

「使いやすい」核兵器、小型核の脅威

専門家の間で、ロシアがウクライナ侵攻で使う可能性が高いと言われているのが、従来の核兵器を小型化した小型核です。

核兵器と言われると、日本人なら誰しも広島や長崎に落とされたような大きな爆弾をイメージすると思います。

しかし、今の核兵器研究では核兵器の「小型化」が進められていて、中には一人の兵士が持ち運んで使用できる小型の核弾道をランチャーで発射する兵器もあるのです。

このようにアメリカやロシアは、広島に落とされた原爆よりもはるかに弱い威力の核兵器をいくつも持っています。

そのため核兵器使用のハードルが低く、ウクライナでのロシア軍の進軍が停滞している今、改めて西側諸国にロシアの軍事力を誇示するためにも、プーチンが小型核使用を許可する可能性は十分にあるでしょう。

実際、NATOやアメリカがウクライナでの戦闘に参加しない理由の一つに、ロシアによる核兵器使用のハードルが低いことが挙げられます。

NATOや西側諸国がウクライナへ援軍を送れば、その報復としてロシアが核兵器を使用する危険性が高まりますよね。

それを恐れて、国際社会は一貫してウクライナに軍を送ることはしないのです。

プーチンが核兵器を使ったら…世界はどうなってしまうのか

先ほども言いましたが、ロシアは世界最多の核兵器を持っている国です。

そんなロシアがウクライナで追い詰められれば、最終手段としての核兵器の使用もあり得る事態です。

では、もし仮にロシアがウクライナまたは西ヨーロッパ諸国に向けて核兵器を使用したら、世界はどのような方向に動いていくのでしょうか。

ここで分かっていなければならないことは、NATOもアメリカも核兵器を保有しているということです。

よって、ウクライナでの核兵器使用が確認されれば、最悪の場合NATOまたはアメリカなどの西側諸国がロシアに報復として核兵器を使用する可能性も十分にあるのです。

そうなれば、ウクライナの戦火が周辺国やアジアにも飛び火して、第三次世界大戦の勃発も現実的になってきます。

そしてそれは、第二次世界大戦のものよりもはるかに殺傷能力の高い核兵器を使うわけですから、どれほど凄惨な結果になるかは目に見えるでしょう。

核戦争の勃発が現実的に…数時間に9,000万人犠牲と予想 

ウクライナ侵攻から発展して核戦争が起きてしまうのではと、世界中の平和を願う市民たちが危惧している中、ブリンストン大学の専門家が恐ろしいシミュレーションを公開しました。

それは、ロシアが自らの軍事力を誇示するために小型の核兵器で威嚇攻撃した場合を考えたもの。

これによると、ロシアが核兵器使用に踏み切った後、NATOが報復として再び小型核を使用し、そこから核兵器を用いた世界戦争に発展すると予想されています。

驚くべきはその戦争の最初の数時間で、9,000万人の人々が死傷すると推定されていることです。

まさに最悪のシナリオですが、このような未来が現実味を帯びてきたのも事実でしょう。

そのような事態になった場合、非核保有国である日本はどのように自国を守ることができるでしょうか。

まとめ

本記事では激しさを増すロシアのウクライナ侵攻のさなかで、ロシアが核兵器を使用した場合に注目しました。

万が一、世界で核戦争が起きたときに備え、日本は様々な対策をしておかなければなりません。

当然ながら、一番好ましいのは「核兵器を使わない」ことです。

世界の平和に向けて、私たちも黙って見ているだけではなく、唯一の被爆国の国民として国際社会に「非核」を積極的に訴えていくべきでしょう。

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